
「Webサイトの定期点検」関連コラム
説明をどう評価するか
説明を評価するさまざまな手法
Webサイトにおいて説明がうまくいっているかどうかは、どのようにして客観的に評価できるでしょうか?
ユーザーテスト
想定顧客に近い性質をもったユーザーに実際にWebサイトを閲覧・操作してもらい、その印象やわかりやすさを話してもらうものです。最も直接的な方法ですが、手間とコストがかかること、限られた人数による主観的な情報しか得られないことなどのデメリットがあります。
Webアンケート
ページ上に「このページのわかりやすさを評価してください」といったアンケートのしくみを作り、意見を募る方法です。しくみ作りにコストがかかることと、どれだけ意見が集まるか不明な点がデメリットです。
問い合わせの解析
Webサイトの説明が変化すると、コールセンターやフォーム経由のユーザーからの問い合わせも質的・量的に変化することが予想されます。いままでよく訊かれていた質問が、Webサイト上の説明を改善することで激減する可能性もあります。改善の事後的な評価指標としては有効なもののひとつです。
Web解析
Google Analyticsなどのツールを使って、Webサイトを訪れたユーザーの行動を解析する方法です。想定された経路でユーザーがスムーズに回遊できているか、あるページの離脱率が特段に高くないかなどを調査し、説明が機能しているかどうかを確認します。数多くのユーザーの行動を追うことができ、データに基づいた客観的な分析が可能です。
コンバージョン率の解析
説明がうまくいっている場合、商品購入や資料請求などの最終的なコンバージョンに至る率が高くなると考えられます。説明を改善することでコンバージョン率を高められたかどうかは評価のひとつの指標となります。
実際どのように評価すればよいか?
上に述べたようなさまざまな手法のメリット・デメリットをよく理解して、必要に応じて組み合わせることで、施策の効果を評価するとよいでしょう。
どのような評価方法を取るにせよ、課題の発見・仮説の立案・修正・評価というサイクルを回して、継続的に説明を改善していくことが重要です。